左リアクォーターの凹み
これはどんな状況でしょう?
長崎市、ベンツのディーラー様にて、ある車種の左リアクォーターの凹みを狙ってます。
タイヤを外し、タイヤハウスのインナーをめくると、このようなキャップをしてある穴があります。
この穴から凹みまでの位置関係で、あれでもないこれでもない・・・と工具の選定をします。
んで、最終的に決めたのがこれです。
工具が凹みまで届けば良いのか・・・というと、そういう訳でもありません。
工具は、テコを使って素直に突いたり、捻ったり、擦ったり、揉んだりするような動きをさせる(先端に伝える)わけなのですが、アクセスポイントと凹みとの位置関係がよろしくないと、安定したコントロールが出来ないんです。
つまり工具がとどいても、先端の「当たり」が良くないと微細な調整が難しくなります。
この「微細な調整」が出来る状態をいかにして作れるか・・・
毎日色んな凹みとご対面しておりますと、臨機応変な工夫が求められる事ばかりです。
おかげでわたくし、普段から物の考え方、決断のしかたがとても柔軟で臨機応変です(笑)
上のような変な形をした工具も最初からこんな形だったのかというと、そうではありません。
先ほどの穴から、何度も凹みまでの工具先端の「当たり」をチェックし、そしてその都度万力などを使って工具の形を変えたり先端を削ったりします。
それを繰り返すこと10数回。
結果、このような形になったわけです。
さて、「当たり」は整ったものの 工具の握りの形状がこれでは力が先端に伝わりません。
「テコ」が満足にとれていない状態ですので、これで手の力だけで工具先端に力を伝えようとしても全く利きませんし、この状態のまま腕力だけで無理やりツールを捻ろうとしても、大失敗が待っているだけです。
それで、ラチェットをかませて、この様なスタイルで安定させます。
因みにこの車種において、この凹みを狙うにあたって、これしか方法が無かったのかといいますと、そうではありません。
今回は内張りを外してアクセスルートを探った訳でもありませんし、又、「プーリング」という引っ張って整えるリペア方法がありまして、それでも対応できたものと思われます。
左リアドア(アルミパネル)
さて、お次は左リアドア(アルミパネル)です。
窓ガラスを下げ、ガラスとドアパネルの隙間から工具を忍ばせて凹みを狙います。
2枚のガラスを接着して一体化している「合せガラス」です。
合せガラスはいくつかの優れた性能を持っているものの、ガラス面を支点とする場合のデントリペアにおいては、強度の問題から、しっかりとプロテクトする必要があります。
そして・・・
凹みは、完全に消え去りました(^^)
お客様にも凄く喜んで頂くことができました(^^)
あなたの街の最寄りの「デントリペア」でデントリペア職人さんを検索してみてください。
又は、ネットなどに一切情報が載っていない隠れた名人さんもおられるかもしれません。
きっと、小さな凹みで洗車の度にため息をついているくらいなら早く頼めばよかった!
と、思っていただけるはずですから(^^)
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