デントリペアとは?
デントリペアとは、簡単にいうと自動車の凹みの「無塗装修理」です。
ごく一般的には、自動車の凹み修理といえば、板金塗装を思い起こされる人がほとんどだと思います。
元々は二十数年前に外国で発祥されたアイディアですが、そこから技術発展し、今や日本でも優れた職人さんがたくさんいらっしゃいます。
とはいえ、その数といえば、やはり板金塗装工場ほどあるわけでも無く、一般的認知度は!?
そう考えると、まだまだ頑張って日頃から優れたリペア結果を遺していかなければ・・・と考えております。
さて、実際にリペアした施工事例をご紹介させていただきましょう。
下の画像は佐世保市S様よりご依頼頂きました、ムーブの右リアドア前方に出来てしまった縦折れ5cmほどの凹みです。
BEFORE
凹みの状態を見極め、凹み裏側のパネル構造により、最適なアクセスルートと工具を選定します。
これはとてもとても大切な工程で、見極めと選定が的確でなければ、リペアの結果に大いに影響してしまいます。
これはやはり、経験値が左右する事が大きいです。
では、デントリペで使用する数ある工具の中の一つをご紹介しましょう(^^)
今回のリペアで使用したツールが下の画像です。
ホエールテールと呼ばれる物で、その名のとおり「クジラの尾びれ」みたいな形をしておりますね(^^:)
このホエールテールだけでも、先端の形や太さ柄の長さ等、多種多様です。
それを、凹みの位置との関係から選定していきます。
下の画像は、内張りを外した図です。
そして工具をアクセス・・・
工具の先端は2mmほどの隙間をかい潜って、凹みの裏へと到達させます。
届いてさえしまえば、後は超微細なツールコントロールで、凹みを消していきます。
これが、見ている側からすれば簡単そうに見えるらしいのですが、実は凄~く難しい事をやっているのです(^^:)
グイっと押すのではなく、凹みによってはチマチマと、ほんとにチマチマと針の先で針の先を突くかのごとく。
いや、かのごとくではなく、実際にそのレベルでコンマmm単位の繊細なコントロールをしています。
その結果、何の痕跡も残さない仕上がりを提供しています。
つまり、元の凹み位置を指差し確認する事が出来ない仕上がり。
これがデントリペアです。
AFTER
とはいえ、磨き消す事が出来ないレベルのキズを伴う凹みは、キズとしてそのまま残ってしまいます。
これもデントリペアです。
画像は長崎市の中古車販売業者様よりご依頼のNボックスのバックドアの凹みです。
BEFORE
キズが残るとはいえ、凹みさえ消えてしまえばもう殆ど気にならないレベルです。
AFTER
貴方の愛車が、もしも凹んでしまった時の為の修理方法として、「デントリペア」をお見知りおきください(^^)